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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第34章 きっかけ


「うまくいってるから心配しないで次を探しなよ」

あたしは高槻に冷たい一言を返していた。

珈琲を飲み終えた高槻は小さな溜め息を吐くと椅子から腰をあげる。

「あいつは根っからの芸能人だからお前には合わないって思うけどな俺は」

「そう思う根拠はなに?」

「お前ヤキモチ妬きじゃん。あいつのラブシーンとか平気でいられないだろ?」

「───…」

「この間の役も濡れ場だらけじゃん…お前がそんな男と付き合っていけるか?…」

「……っ…」

高槻の見透かしたような言い方につい動きが止まった。

ヤキモチ妬きなのは事実だ──

高槻と付き合う前から何かとあたしは高槻に群がる女子に妬いてきた。

スポーツする男って、さして顔は良くなくても何かとキャーキャー騒がれる。

特にそれが部のエースとかってなると尚更後光で目が眩んで現実がねじ曲げられる。

あたしの気持ちを知っていた高槻は何かとそれを利用してヤキモチ妬くあたしを楽しんでいたわけで。

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