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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第34章 きっかけ


「彼の場合は仕事だって割りきってるからっ!」

そう言いつつも高槻の言葉が頭から離れなかった。

そんなに激しい濡れ場なんだろうか…

正直なところ録画はしていれどまだ一度も見た試しがない。

別に視てくれって夏希ちゃんに言われたわけでもないし……

「まあ、何かあったら電話しろよ…」

高槻は一言残して店を出る。

その姿を目で追うと高槻は車に乗って去っていった。
車なんていつの間にってやつだ。
高校卒業して免許を取りにいったのは知っている。高槻のあの口振りからしてやっぱり彼女との同棲が上手くはいかなかったんだと確信できる。

なんだろう──

その彼女と上手くいかなかったからあたしなんだろうか?

なんで今更……

あたしは溜め息を吐きながらテーブルに目を剥けた。
「───…!?っ、やだっあいつ鍵を置いたままじゃんっ…」

意図的なのかなんなのか、突然現れた元カレシ。

高槻はあたしの心を荒立てたまま、マンションの鍵を置いて立ち去っていた。

その結果──

あたしは見たくもないものを見る羽目になるわけで……
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