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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第35章 予測不能のシナリオ

「仕方ないも何も、そんな問題はマネージャーの楠木の仕事だ」

「……っ…」

言い返す言葉がなくて、勢い余ったまま口が思いきり尖る。

舞花を先に帰した髭はムクれてソファに腰を沈めた俺に楠木さんと同様、深いため息を吐いていた。

「晶さん何か言ってきた?」

「ああ」

「…っ……な、んて」

答えたまま髭は意味あり気な顔を向ける。その表情に俺は恐る恐る聞き返した。

「仕事を降りると」

「……っ…」

やっぱり──…っ

「……言ったら怒るか? て伺いながら聞いてきた」

社長は晶さんの言葉を口にした後、眉尻を釣り上げながら一瞬焦った俺の様子を眺める。

そして大きなため息を吐くと煙草を手にして火を着けた。

「まあ、何があろうと仕事は仕事だからな……途中で辞めれば契約違反。莫大な違約金が発生する」

言いながらプカッと一服吹かし煙を吐ききる。

「……そう言ったら辞められんだろ?てな」

「……なるほど……じゃあ、晶さんはそれで納得したんだ」

「まあな」

答えながらも何か一言言いたげな様子が伺える。

「……とにかく、お前はひたすら謝るしかないな…」

「……っ…」

人が一番気にかけてることを…っ…

「たくっ…しかしなんで水なんか掛けたんだ?」

呆れ半分で楠木さんと全く同じ問い掛けだ。

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