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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第36章 想い違い

訪れた客を確認して思う……。


ほんっと、人の気持ちが荒れてるタイミングを狙ったようにして現れるヤツだコイツは……

「何しに来た」

「……コーヒー飲みに決まってるだろ? 客に向かって失礼な店員だな」

初っぱなから喧嘩ごしで迎えたあたしを鼻で笑いながら反論する。

高槻はカウンターにどかっと腰を下ろし、マスターに声を掛けた。

「マスター! ブレンドといつものやつ」

「…はいよ、量はどうする?」

「大盛り!」

了解したマスターが厨房で仕事に取り掛かる。
あたしは二人のやり取りを交互に見届けて疑問顔で返した。

「なになに? その、いつものやつって何? てか、いつの間にそんな常連気取り?」

「うるさいな、お前がサボってる間にだよっ」

「サボっ…」

…っ…確かに、ここ最近サブのバイトの方に出ずっぱりだった……

「サボってるって言ったってここ一週間ちょいのことじゃん」

「はは、おい晶。高(たか)ちゃんは晶が居ない間にほぼ毎日通ってるよ」

「“高ちゃん!?”」

マスターが米粒のついたオタマを手にして顔を出した。妙に親しげな二人の様子にあたしは思わず声を大にした。奥では炒め物の音がジュージュー言っている。

「肉も大盛りね」

「はいよ」

ついて行けないあたしをそっちのけで高槻はマスターに注文をつける。

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