この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第36章 想い違い

・
昨夜は抱き締めていながらも一定の距離感を保ったまま、夏希ちゃんはあたしの様子を伺っていた。
何時もなら甘えて機嫌を取りながら触れてくる夏希ちゃんは、昨日は一切身体をまさぐることはなく……
ただずっと、洗い立てのつむじに唇を押し当てていた。
夏希ちゃんはあたしが居なくなったらどうなるんだろう──
「………」
“死ぬよ…
俺、たぶん寂しくて死ぬ…”
ベッドで抱き合いながら交わしたそんな話を思い出した。
「死ぬ?……あり得ない」
思わず口に出て、馬鹿馬鹿しくて笑いが漏れた。
あんな調子じゃ案外あっさり舞花に乗り換えるかも…
そう……
高槻があたしと別れて直ぐに恋人を作ったように……
男なんて上辺でなんとでも口にする。
その場かぎりの言葉を平気で言うんだ……
「…っ……あーっ…やだやだ!なんか腐りそうっ…」
昔のトラウマを引きずってる自分が嫌になって、伸びと同時に大声で叫んだ。
「飲食店で“腐る”はやめてくれ」
「……ごめんなさい」
覗いて苦笑うマスターに詫びると入り口のドアの鐘がカランと鳴った──
昨夜は抱き締めていながらも一定の距離感を保ったまま、夏希ちゃんはあたしの様子を伺っていた。
何時もなら甘えて機嫌を取りながら触れてくる夏希ちゃんは、昨日は一切身体をまさぐることはなく……
ただずっと、洗い立てのつむじに唇を押し当てていた。
夏希ちゃんはあたしが居なくなったらどうなるんだろう──
「………」
“死ぬよ…
俺、たぶん寂しくて死ぬ…”
ベッドで抱き合いながら交わしたそんな話を思い出した。
「死ぬ?……あり得ない」
思わず口に出て、馬鹿馬鹿しくて笑いが漏れた。
あんな調子じゃ案外あっさり舞花に乗り換えるかも…
そう……
高槻があたしと別れて直ぐに恋人を作ったように……
男なんて上辺でなんとでも口にする。
その場かぎりの言葉を平気で言うんだ……
「…っ……あーっ…やだやだ!なんか腐りそうっ…」
昔のトラウマを引きずってる自分が嫌になって、伸びと同時に大声で叫んだ。
「飲食店で“腐る”はやめてくれ」
「……ごめんなさい」
覗いて苦笑うマスターに詫びると入り口のドアの鐘がカランと鳴った──

