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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第36章 想い違い

昨夜は抱き締めていながらも一定の距離感を保ったまま、夏希ちゃんはあたしの様子を伺っていた。


何時もなら甘えて機嫌を取りながら触れてくる夏希ちゃんは、昨日は一切身体をまさぐることはなく……

ただずっと、洗い立てのつむじに唇を押し当てていた。

夏希ちゃんはあたしが居なくなったらどうなるんだろう──

「………」

“死ぬよ…

俺、たぶん寂しくて死ぬ…”

ベッドで抱き合いながら交わしたそんな話を思い出した。

「死ぬ?……あり得ない」

思わず口に出て、馬鹿馬鹿しくて笑いが漏れた。

あんな調子じゃ案外あっさり舞花に乗り換えるかも…

そう……

高槻があたしと別れて直ぐに恋人を作ったように……

男なんて上辺でなんとでも口にする。

その場かぎりの言葉を平気で言うんだ……

「…っ……あーっ…やだやだ!なんか腐りそうっ…」

昔のトラウマを引きずってる自分が嫌になって、伸びと同時に大声で叫んだ。

「飲食店で“腐る”はやめてくれ」

「……ごめんなさい」

覗いて苦笑うマスターに詫びると入り口のドアの鐘がカランと鳴った──


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