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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第38章 二人の道標

「お冷っ」

「ポットあるじゃんそこにっ!」

回転率のいい昼時を過ぎた頃だった。混雑を避けて遅めの昼食を取りにきた高槻が、カウンター席でポットを嫌味たらしく振って見せる。
中では揺れた氷の音がカラカラと鳴っていた。

今日のランチはAセットのカツカレーが沢山出た。
その為にポットの水も完売に至ったのだろう。

目まぐるしい忙しさだった為に、水を補充する間もなくテーブルの後片付けに追われていたあたしは、あからさまにイラッとした目線を高槻に投げ掛ける。

「はいはい……。水くらい自分で注ぎますよ……」

睨まれた高槻は肩を竦め、カウンターの中に周り浄水器から水を直接ポットに注ぎ込む。

「できれば氷も入れといてください」

「……はいはい」

“にわか常連”だった高槻も大抵の物はどこにあるのかわかる程度になったらしい。

慣れた手付きで製氷機から氷を掬い、ガラガラとポットに入れると高槻はその場で立ちながら自分のグラスに水を入れて飲んでいた。

「客使いの荒い店だな……」

「おいおい。そりゃ聞き捨てならねえな高ちゃん。せめて、そこは“店”じゃなくて“晶”限定にしてくれよ」

テーブルを拭きながらなにっ!?と、振り向いたあたしを他所に二人は楽しそうに相槌打ち合い笑っていた。
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