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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第38章 二人の道標

「なんだ、疲れが取れんか……」
さすがに仕事を詰めすぎたと反省したのだろうか。
ソファで横になった俺から社長の表情は見えないけど何気に心配そうだ。
そんな気配が漂っていた。
最近なんだか少しの階段を昇るのも辛どい……。
やっぱり仕事に打ち込み過ぎ?
これだけハードに局を行ったり来たりしてるんだ。身体は何気に酷使してると言い切れる。
「……ちゃんと寝てるか?」
控え目に聞いてきた社長の言葉に俺は目を閉じて額に腕をかざした。
真上にある天井の蛍光灯が眩しすぎる。
ちゃんと寝てると言えば寝てる……。
寝てないと言えば寝ていない……。
どっち付かずで曖昧だ。
「……たぶん…夢の中で寝れてる……」
「なんだそれは」
俺の意味不明な呟きに社長はそう返していた。
今日は楠木さんが現場まで送ってくれる予定になっている。
それまでちょっと休みたい。
「楠木が来るまでそこで仮眠しろ!」
「うん……」
社長の声をうつらうつらと遠くで聞きながら俺は小さく頷いた。
瞼はすごく重いのに、脳はなんだか覚醒したように活動している。
ソファに横になった頭の方で社長が書類にペンを走らせる音がしっかりと耳に聞こえてくる。

