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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第38章 二人の道標

「そうだね……」
「………」
「夏希ちゃん……あたしが居なきゃ死んじゃうね……」
「……っ…」
あたしの言葉に夏希ちゃんは悔しげに頷いた顔を切なく歪ませる。
ほんの少し距離を置くだけのつもりだった。
ほんとは嫉妬深いあたしだから──
本気になるとのめり込んじゃうあたしだから──
そうなると
簡単には終わりたくないあたしだから──
お互いのことがどれだけ大事なのか──
ずっと一緒にいるためにどう向き合うか──
冷静になって考える時間が欲しかっただけだった……。
キスをした夏希ちゃんの唇が濡れている。
今度は熱を含んだ視線を真っ直ぐに向けてくる。
血色のあまり良くなかった顔色は、今は上気して熱く染まっている。
夏希ちゃんは高揚したため息をゆっくりと吐いて口を開いた。
「……ねえ晶さん……どうしたらいいかな…」
「……?」
疑問符を浮かべたあたしに夏希ちゃんは赤い顔を向けて言った。。。
“俺…勃ってきちゃった……”
白状した夏希ちゃんはすがるような上目使いでとても困った表情をあたしに見せていた……。

