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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第38章 二人の道標

───
「お、旨いか?」
「普通に美味しいよ」
丁度、昼食を食っている時だった──
様子を見に病院へ来た社長はベッドに腰掛けて食事を摂る俺の前に、数冊の週刊誌を無造作に置いた。
「なにこれ?」
スプーンでデザートの林檎ゼリーを食べながらそれに目を向ける。
荒れた胃はだいぶ回復した。点滴からおもゆ、おもゆから消化のいい柔らかい食事。
徐々に形のある食事に変更されて、数日前から普通食になったところだ。
ゼリーを飲むように口に掻き込み、週刊誌の表紙に書かれたタイトルを読む。
そこには救急搬送された俺の事が記事に挙げられていた。
“藤沢 聖夜──ストイックのなせる業か!?逃亡犯の役作りで体重マイナス12キロ減”
“聖夜 拒食症の疑い!?”
“事務所との軋轢──人気俳優業の裏に精神的苦痛あり”
“藤沢 聖夜 ストレス過多で意識不明の重体──原因は新恋人との不仲か!?”
「…おいおい。12キロも痩せてないし……てか、すげー…二つだけ超ビンゴじゃん…」
「二つてのはどれだ」
「事務所の軋轢と新恋人のネタ」
笑いながら言った俺に社長は片眉を吊り上げて上から睨む。
だけど一体どうやって調べたんだ?
数冊ある週刊誌の中で、事実に一番近い記事は一冊だけだ。
俺はその一冊を手にとって頁を開いた。
「お、旨いか?」
「普通に美味しいよ」
丁度、昼食を食っている時だった──
様子を見に病院へ来た社長はベッドに腰掛けて食事を摂る俺の前に、数冊の週刊誌を無造作に置いた。
「なにこれ?」
スプーンでデザートの林檎ゼリーを食べながらそれに目を向ける。
荒れた胃はだいぶ回復した。点滴からおもゆ、おもゆから消化のいい柔らかい食事。
徐々に形のある食事に変更されて、数日前から普通食になったところだ。
ゼリーを飲むように口に掻き込み、週刊誌の表紙に書かれたタイトルを読む。
そこには救急搬送された俺の事が記事に挙げられていた。
“藤沢 聖夜──ストイックのなせる業か!?逃亡犯の役作りで体重マイナス12キロ減”
“聖夜 拒食症の疑い!?”
“事務所との軋轢──人気俳優業の裏に精神的苦痛あり”
“藤沢 聖夜 ストレス過多で意識不明の重体──原因は新恋人との不仲か!?”
「…おいおい。12キロも痩せてないし……てか、すげー…二つだけ超ビンゴじゃん…」
「二つてのはどれだ」
「事務所の軋轢と新恋人のネタ」
笑いながら言った俺に社長は片眉を吊り上げて上から睨む。
だけど一体どうやって調べたんだ?
数冊ある週刊誌の中で、事実に一番近い記事は一冊だけだ。
俺はその一冊を手にとって頁を開いた。

