この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第39章 ロングロードへの扉

「はい。すっかり元気になり過ぎたので役を降ろされやしないかちょっと焦ってるところです」
逃亡犯が健康的過ぎるのはイタダケナイ。。。
俺の苦笑いに記者達も合わせて笑っていた。
「胃潰瘍との診断だったそうですが…役作り以外に何か理由でもあったのではと噂になっておりますが……」
お、きたな……
さりげなく話題を振ってきたその記者の首に下がる証明書を見れば、あの“事務所との軋轢”なんてネタを挙げた出版社だ。
「そうですね…」
俺は小さな声で伏し目がちに視線を落とした。
「……今までずっと、それこそオムツも取れない頃からお世話になった社長ですから……」
俺は語尾を震わせながらキッと上を見上げる。
「たとえどんなにコキ使われようとこの先も耐え抜くつもりで頑張ります!」
「こら!何を言うんだ!?打ち合わせと違うぞ!」
後ろに控えていた社長の慌てた声に会場から笑いが沸いていた。
あまりふざけてもいられない。
日頃から何かと晶さんをダシにして俺に有無を言わせてくれない社長への仕返しはこのくらいにして、俺は軽く肩を竦める。
改めてまた深くおじきをすると、感謝の言葉を伝えてちゃっかり番組の宣伝もさせてもらった。

