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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第39章 ロングロードへの扉

「…あ…ちょっ…夏希ちゃ…」
晶さんが手にしていたフォークを取り上げてテーブルに置く。
「やっぱ順番が逆だと思う」
「……っ…」
驚いた晶さんの手を引きながら、俺はそう口にした。
しょうがない。誘ったのは晶さんだ。
晶さんのその言葉で料理のことなんてどうでもよくなった。
考えてみれば、やっと帰ってきたのに、ただいまのキスだっておあずけのままだ。
「きゃっ…」
ベッドに倒れ込んで小さく悲鳴を上げた晶さんに覆い被さる。
「先に決まってるじゃん……ずっと我慢してたんだから……」
「──……」
瞬きも忘れて見開いた晶さんの目を見つめ、半開きの唇をなぞる。
研修から飛んで帰ってきてくれたあの日から、病院に見舞いにきてくれる度にキス止まりだった──
一人ベッドの中で、その先をどれだけ想像して耐えたかしれない──
さっきまで強気だった晶さんの表情が、観念したように今は俺を受け入れる。
「ごめん晶さん……」
唇を寄せて強引さを謝ると晶さんは笑いながら俺の肩に腕を回した。
伏せられていく晶さんの白い瞼を見つめ、顔をゆっくり傾ける。
重なった唇を深く押し付けて離すと熱いため息がお互いの口から漏れていた……。

