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Laziness と Hard working
第19章 杏の暴走?
キョロキョロ
ドアの前には誰も居ない
エレベーター前も誰も居ない
ふぅ
エレベーターに乗り2階で降りる
エントランスが見えるからだ
付き添いはいないみたいだ
階段で下に降りる
コンシュルジュに鍵を渡した
“どちらへ?”
?
『こちらに鍵を預けて行ったら
困りますか?
坪倉さんに渡してください』
“困ります
勝手に出られては”
ふん
コンシュルジュさんに化けていたのか
捕まる前に逃げる
幸い駅に近い
走る
逃げる
隠れた
駅なんかに行かないよ
タクシーを呼んである
ひと駅先で降ろしてもらう
スマホのGPSは切ってある
さぁ
かくれんぼの始まり
そして杏の消息はわからなくなった
なんて事にはならなくて
杏は
北海道に行きたかったのだ
飛行機はバレる
なので電車にした
何故、北海道なのか?
あの時の旅行で知り合った
めちゃくちゃ可愛い女の子に会いに
疑ったわけじゃないけど
予感がしたのだ
ひとりで会いに行くのは危険だ
じゅうぶん知っている
でもひとりで行かないと
駄目なんだと理解していた
彼女は話してくれるだろうか
本当は麗子ちゃんに
話してからとも思った
これ以上
心配かけてはいけないと
本能が言っていた
ヘンテコ杏の
驚異的な感の鋭さ
警鐘がガンガン鳴る
北海道
とある漁村の街
観光で有名な市場がある
今時ほとんど姿を消した
公衆電話を探した
その彼女に連絡する為に
出るだろうか?
“はい?
誰?公衆電話なんて”
『会いに来たよ』
“誰?”
『杏だよ』
息をのむ様子が伝わってきた
“杏ちゃん?
何処に居るの”
『北海道だよ
近くに来ているから
お茶出来ないかな?』
“知っているの?”
『住所を聞いていたから
多分、家の近くな筈だよ』
“わかった
駅に■□■っていうお店があるから
そこで待っていて
20分くらいで行くから”
『■□■だね 待ってるよ』
切れた電話を見ながら
入っちゃ駄目だな
外で待ってよう
電車の時間も確認して
ついでに切符も買っておこう
うん
我ながら良い考え
無事に帰れるかな

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