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彼の魅力は激しく熱いー叔父と姪が堕ちた禁断の愛
第3章 喫茶店『涼風』
「いらっしゃいませー」
喫茶店『涼風』のバイトになって数ヵ月、漸く仕事には慣れた‥
思った以上に大変だよ喫茶店の仕事って?
基本的に遥叔父さんはカウンターから出ないし、珈琲以外に目もくれず‥
だから、それ以外全てが私の仕事になる訳。
注文から品出し、会計や後始末‥
ついでに言えば軽食類も私の仕事、短大が調理師関係で良かった、最低限の軽食は作れるから。
「叔父さん、ブレンド2つ」
「ああ‥‥
後、仕事中は叔父さんでなく店長、直らないね舞?」
「うっ、ごめんなさい‥‥」
遥叔父さんに言われた事‥
"仕事は仕事だから店長と呼ぶように"、そう言われたのだけど、子供の頃から叔父さん呼びだったから、なかなか言葉が切り替わってくれない。
仕事中の遥叔父さん‥‥いやいやいや店長は厳しい、そして店長の珈琲に対する拘りは相当なもので、一緒に居る私でさえ珈琲豆1つ触らせて貰えない。
『1つ1つ、湿度調整や管理の仕方が違う、豆はまだ生きているから』
これが店長の持論。
だからその他が私の持ち回り‥
とはいっても、席が全て埋まるような客の入り方もしないのが『涼風』
解放感はあるけど、やっぱり拘りがある人が集まって来る。