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第5章 信の恋愛事情

「・・・好きな男に悪いとか？」

「え？」

「・・・だから、助手席に乗るか迷ってただろ？」

「あっ・・・うん・・・」
「・・・私が座っていいのかな？って・・・」
「迷っちゃっただけ」

「・・・嫌味か？」
「俺の助手席はいつでも空いてるって・・・」

「そんなんじゃないよ！！」
「ゆ、ユキさんに悪いかなって思っただけだよ！！」

「・・・ユキさん？」
「ユキさんが俺の隣に座らない嫌味か？」

「・・・そうじゃなくて」

「・・・安心しろ」
「俺がお前に何かする事はない」

「・・・はいはい」
「安心してますよ」

いつもの俺達の色気のない会話