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第7章 このはのモテキ

「い、伊織ちゃん・・・ちょっと・・・」
「言い過ぎじゃないのかな？」

「あっ・・・ごめん」

伊織ちゃんが俯く

「あの・・・言いたくなければいいんだけど・・・」
「誘われた以外に何かあったのかな？って・・・」

じゃないと・・・こんな事言わない気がする


「・・・私、友達いないんだよね」

「え？」

「一年の頃、柳君に誘われて断ったって話したでしょ？」

「うん」

「入学してすぐだったから・・・友達作る前で・・・」
「私が断った噂に尾ひれがついてありもしない事まで付け加えられてて・・・」
「私が色目使って誘っておいて断ったとか・・・」
「遊びに誘っただけなのに自意識過剰だとか・・・」
「他にも色々ね」

「そうだったんだ・・・」

「あからさまに悪口を言われるのが鬱陶しくて・・・」
「私もこんな性格だから聞こえた悪口には言い返しちゃったりで・・・」
「が、去年の一年間って感じかな？」

伊織ちゃんは私に話してくれた