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第8章 信と時田ちゃん

「他になんか欲しいモンある？」

もっと時田の喜ぶ顔が見たくて・・・訊いてみた

「ううん。これだけでいい」

「そ、そっか」

なんか・・・俺だけでいいって言われてるみたいで・・・
勘違いして脳内変換した時田の言葉にテンションが上がる


「ね？後藤君！！あれやろうよ！！」

「どれ？」

「あ、れ。」

チョンチョンと時田が指さす先には・・・

「いいけど・・・」

「後藤君・・・もしかして苦手？」

なんてクスクス笑う時田

「いや・・・めっちゃ得意。手加減いる？」

「私も得意なんだ。手加減いる？」

言うね・・・
手加減してやろうと思ったのに・・・

「おもしろい。勝負だ」

「そうこなくちゃ！！」

俺と時田の目が光った