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あなたがすきでたまらない
第10章 季節外れの学園祭
「あ・・・あの!!伊織ちゃん!!」

「なに~?」

伊織ちゃんに言わないと・・・昨日の事・・・
どうしよう・・・

「あの・・・ね?」

「なによ~?何かあったの?」

「あっ・・・あの・・・秘密にしてて欲しいんだ。私の好きな人の事」

私は肝心の事を言えなくて・・・

「その事?当たり前だよ!!このは可愛いもん!!あんなにかっこいい彼氏がいたらいじめられちゃうよ!!女子って怖いんだからね?」

「う・・・うん」

すでに・・・とは言えなくなってしまった

「柳君にちょっかいかけられただけで、私なんか・・・だよ?」

「だ・・・だよね・・・」

私はジュースまで奢って貰った事が知れたら・・・
背筋が凍りそうになった

「特に・・・同じクラスの田淵さんには気をつけてね」

「田淵さんって?」

「派手目のリーダー格って感じの子。柳君の信者みたいなもんだから」

き・・・昨日の人だろうな・・・
ますます教室に入りづらい

「でも、大丈夫!!このはには私が居るんだから!!っても・・・私も田淵は苦手だけどね。何度、悪口言われて言い返した事か・・・」

「そ・・・そうなんだ」

強いな。伊織ちゃんは・・・

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