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あなたがすきでたまらない
第10章 季節外れの学園祭
「昨日の帰りだってこっち見てコソコソ笑ったりさぁ・・・ホント感じ悪いったら・・・」

「そ・・・そう・・・」

それは・・・私を笑ってたんだと思うけど・・・

キーンコーンカーンコーン

「やば!!このは急ごう!!遅れちゃう!!」

「う、うん!!」

と、とにかく伊織ちゃんには話しておきたいから・・・
あとでゆっくり時間を貰おう



「・・・てる?このは!!聞いてる?」

「え?え?どうしたの?」

「どうしたの?ボ~っとして・・・お昼だよ?」

「あっ・・・ごめん!!」

どうやら午前中の授業は私の知らない間に終わってしまっていた様だった
だって・・・どうしても田淵さんが気になって・・・
肝心の田淵さんは私が急いで教室に入って来たのをチラっと見ただけで・・・
何も言って来なくて・・・
それがまた怖くて・・・
確かに昨日、啓介さんと居る所を見てたのに・・・

「変なこのは。お腹空いたね!!食べようよ!!」

「う・・・うん」

私は今日もおにぎりをカバンから取り出した

「俺も一緒に食うわ」

「またぁ?」

「何だよ。せっかく飲み物、持って来てやったのに」

「うそうそ。ごめんって!!」

高橋君が混ざって伊織ちゃんは嬉しそうに笑った

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