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あなたがすきでたまらない
第10章 季節外れの学園祭
「私が言いたいのは・・・伊織ちゃんにまで迷惑をかけてしまったらって・・・」

「そんな事!!私が思う訳ないじゃない!!」

「でも・・・」

私は申し訳なくて・・・
言葉が出なくて・・・

「谷川さん。安心して。伊織は絶対そんな事、思わない。」

「高橋君?」

「むしろ、自分のせいだって思うような奴だよ?谷川さんは伊織に迷惑かけるから友達やめようって言われたら・・・やめんの?」

「や・・・やめないよ!!」

「だろ?二人共、同じ事言ってるじゃん。なら・・・迷惑だとか、私のせいだとか、そんなんどうでも良くね?」

「直哉・・・」

「高橋君・・・」

「結局はそんなしょうもない事するあいつらが悪いんだし?それで友達じゃなくなる理由になんてならないって!!」

「「そうだね・・・」」

私と伊織ちゃんの声が重なって・・・
可笑しくて二人で笑ってしまった

「でも・・・今日の田淵はなんかおかしかったよな?前みたいに乗り気じゃなかったと言うか・・・」

「だね・・・私も思ってた。このはを見てたけど・・・睨んでる訳でもなかったし・・・」

「谷川さん、他に心あたりないの?」

「さぁ?どうしてでしょうね?」

私も昨日とは態度が違うと思ってたけど・・・
啓介さんと田淵さんのやり取りなんて知る筈もなく・・・
二人に聞き返す事しか出来なかった

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