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あなたがすきでたまらない
第10章 季節外れの学園祭
「このは、話してくれてありがとう。嬉しかったよ」

「良かった。そう言ってもらえると、安心します」

「そうだな。谷川さんが話してくれないと俺達も力になんてなれないし・・・」

「高橋君も・・・ありがとうございます」

「いや・・・伊織の友達になってくれたしお礼なんて・・・けど、これから学園祭の準備なんかもあるし何もなければいいんだけど」

「学園祭・・・」

そうだよね・・・
私は初めてだしわからない事だらけだし・・・

「大丈夫だよ!!私がこのはを守ってあげるから!!」

「お前・・・張り切りすぎて突っ走んなよ?」

「わかってるよ!!今年はこのはも居るし・・・楽しくなりそうだよね!!先輩も来るんでしょ?もちろん、従兄として。」

「それは聞いてみないと・・・」

「また女子が騒ぐんだろうなぁ」

「・・・」

それは嫌だな・・・
啓介さんが他の女子の目に映るのは・・・

「直哉!!余計な事言わなくてもいいの!!それより私達は頑張ろうよ!!ね?」

「そうだな!!今年は伊織に友達が出来た事だし、楽しくなりそうだよな!!」

「も~!!さっきから人をぼっち扱いすんな!!」

「ホントの事を言っただけですけど~」

二人のじゃれ合いを見てクスクスと笑った


「このは。これからも何かあれば隠さず話してよね!!私も話すから!!」

「はい!!」

少しの不安はあるけれど・・・
私は一人じゃないと思うと・・・
学校も学園祭も楽しみになった

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