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あなたがすきでたまらない
第13章 みんな集まれ!!たこ焼きパーティー
時田ちゃんside


ピンポーン・・・

ドキドキしながらインターホンを押す

(ここで合ってるよね?表札に谷川って書いてあるし・・・)

少し・・・大分早めに着いてしまった
今日、私は早番だったから一度、家に帰ってしまえば約束の時間に間に合わないし・・・
なんて事を思ってユキさんにラインを送ると

(時田ちゃんだけでいいから先に来て?サプライズがあるの。信には内緒でね)

って・・・
ユキさんからの返事

真に受けて本当に早く来ちゃたんだけど・・・

「いらっしゃい!!待ってたのよ!!」

ユキさんが笑顔で出迎えてくれる

「あ・・・あの。今日はお招き頂きありが・・・」

「そんな事はいいから早く!!あがって!!」

「え?え?」

ユキさんが強引に腕を引っ張る
私は何が何だかで・・・
言われるがままに引きずられた


「さぁ。服を脱いで」

「え?え?ユキさん?」

「このはちゃん。お願いね~」

え?
このはちゃんって・・・
谷川先輩の?

「こんにちは。お久しぶりです。その節はありがとうございました」

礼儀正しくお辞儀をする美少女・・・
なぜか浴衣を着てる・・・

「いえいえ・・・こちらこそお久しぶりでございますです・・・」

私は丁寧で品のあるお辞儀にあたふたとしてしまった
浴衣を着てるから尚更・・・優雅というか・・・

「で、時田ちゃんはどの柄にするの?」

「???柄???」

「浴衣!!今日は浴衣パーティーよ!!」

「え?ユキさんの出産祝いで、たこ焼きパーティーでは?」

「ついでに浴衣でパーティーになったのよ!!ナイスアイデアでしょ?」

ええ~~!!
き、聞いてないんですけど・・・
ユキさんには本当にビックリさせられっぱなしで・・・どうしたらいいのか・・・

「信をビックリさせてメロメロにするのよ!!ね?」

「後藤君をメロメロ・・・」

その響き・・・いいですね
よし!!
女は度胸だ!!

「よ、よろしくお願いします!!」

「それでこそ時田ちゃんよ~。信のアホづらが目に浮かぶようだわ」

ふふふ・・・って笑うユキさん
何だか聞いちゃいけない言葉は気のせいでしょうか?
で、でも・・・
後藤君のアホづら・・・見飽きてるけど見て見たい!!

ユキさん以外でも・・・
私でも・・・
そんな顔が見れるかな?
見れたらいいな・・・

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