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あなたがすきでたまらない
第17章 隣の芝生は青く見える
「これ、あの・・・お土産と言うか・・・」

放課後、いつもの様に当たり前に一緒に帰る高橋君と伊織ちゃん
に、私もいつもの様にくっついて帰る
多田君も
(今日は用事がないから一緒に帰るわ)
と、言っていつものメンバー。
って言っていい位の自然な帰り道の途中の公園

私はサボタージュした事を指摘されないかビクビクしながら二人にお土産を渡した

「おお!!谷川さんユニバ行って来たの?」

袋を見ればわかるよね。高橋君。

「これ、百味ビーンズ?」

その通りです。さすが多田君。

「「ありがとう」」

「いいえ。どういたしまして」

二人が同時にお礼を言うものだから・・・仲が良いんだなって。
笑ってしまった

「いいなぁ・・・羨ましい」

伊織ちゃんがポツリと呟いた

「伊織?」

高橋君がそんな伊織ちゃんの声を聞き逃す筈もなく・・・

「だってぇ・・・ユニバだよ?羨ましいよ」

「・・・行った事あんじゃん」

「皆で、でしょ?二人では・・・」

言いかけた所で伊織ちゃんはハッとして口を噤んだ
私と多田君を気にしてる様子
「な、何でもない!!何でもない!!」

慌てて伊織ちゃんは首を振った

「伊織。帰ろうか?」

「え?」

「谷川さん。お土産ありがと。じゃあね。多田も。また明日」

そう言って高橋君は戸惑う伊織ちゃんの手を引いて帰って行った

ポツーン・・・
二人を見送る私と多田君

「なんか・・・恋人同士っつーのを見せつけられたよな?」

「・・・やっぱり、そう思いますか?」

伊織ちゃんもあんな拗ねた感じするんだ・・・
私にはしっかりした伊織ちゃんしか知らない
姉御で・・・頼りになって・・・質問で当てられた私に答えを教えてくれる
そんな存在で・・・
高橋君は元幼馴染で、今は伊織ちゃんの恋人で・・・
高橋君しか知らない伊織ちゃんが居るんだな

「ユニバって・・・女の子は喜ぶの?」

多田君が私に話しかけた

「ええっと・・・多分、喜ぶんじゃないでしょうか?」

あんなに楽しい所、女の子じゃなくても喜びますよ!!
言いかけた時

「そっか・・・喜ぶのか・・・」

「多田君?」

「いや・・・何でもない。俺も帰るわ。谷川さん、まだ明るいけど送って行かなくて大丈夫?」

「はい。買い物もありますので」

「そう?気を付けてね。お土産ありがとう」

手を振って別れた


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