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あなたがすきでたまらない
第18章 水心あれば魚心
多田君said


直哉に俺の過去、こんな時だけど話せて良かったな
シュンも悪いヤツではないし、師範だって恩人だからさ
直哉には理解っててもらいたかったし

一通り話が終えた所で気が付く
女子の二人が遅いって事
直哉も気が付いた様で、紺野さんに連絡する様だった

(俺も・・・)

って思うけど・・・
彼女の連絡先を交換したのはいいけれど・・・
あれから、どうしても勇気が出なくて・・・
ヘタレ根性がどうしても抜け切れていなくて嫌になる

「お~い!!お待たせ~!!」

元気に戻ってきた紺野さんにホッとしてその後ろを必死に走る彼女に夢中になった

直哉が怒るのをなだめながら羨ましく思って前を歩く二人を見つめた

過去に来た事があると言う幼馴染同士
馴れ合いの関係
当たり前の様に直哉は紺野さんの頭を撫でる
それに拗ねる紺野さん

紺野さんは今日の為にセットしてきたであろう髪を崩されるのが嫌なんだろうな
でも、その顔はとても嬉しそうで・・・
お洒落もしてきたんだろうな
それこそ毎日、顔を合わせているのにデートってのは特別なんだろうな
直哉にしろ紺野さんにしろ、楽しいってのが伝わってくる

俺もあれだ。
一応はお洒落までとはいかないけども・・・
精一杯、カッコつけて来た
メガネではなくてコンタクトだし、お気に入りのデニムにスニーカーは新品だ
新品すぎてちょっと恥ずかしいのは内緒だけど
ま、まぁ!!
とにかく!!俺も楽しみで仕方がなかった訳で・・・

前を歩く二人をよそに、俺の横を歩く彼女をそっと見てみた
彼女もお洒落とか気にしてんのかな?って・・・
そうだったら嬉しいな。って・・・
それが俺の為とかだったら尚、嬉しいな。って・・・

髪はなんか・・・凝ってて・・・三つ編みを更に上に上げて纏めてる
複雑すぎて・・・器用なんだなって思った
しつこいけど・・・
俺の為にだったら嬉しいな
服は・・・うん。
可愛い。
カジュアルなデニムのサロペットに白いTシャツ
赤のチェックのシャツを腰に巻いてて・・・
テーマパークには持って来いの服装だった

(可愛いね)

なんて・・・
言えたらいいな
言いたいな

どうしたら二人になれるかな?
直哉にそれとなく言ってみようか?
緊張するけど・・・
やっぱ・・・ほら・・・
彼女と二人になりたいじゃん?

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