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あなたがすきでたまらない
第20章 合縁奇縁
懐かしい夢を見た
時々、今の現実の方こそが夢なんじゃないかと思う時がある
幸せすぎて

このはの寝顔
このはが起きない様に俺はそっとベッドを抜け出しベランダへ・・・

まだ陽も明けてない薄暗いベランダで今とは定番になった俺の憩いの場所
ならぬ、喫煙場所

隣が空室で誰もいない角部屋のベランダで俺は煙草に火をつけた

「ふ~」

止めようと思ってはいるけれど、どうしても酒と煙草は嗜好品だと思ってしまう

このはの防犯の為にこの部屋を選んだんだが、俺にとっても安らげる場所となっているのには違いない
現にこうして煙草をふかしても、今の所、近隣住民からの苦情はない
洗濯ものは今は綺麗に畳まれてクローゼットへ
そもそも、ベランダに干してはいない
このはに負担をかけさせたくないが為に乾燥機付きの洗濯機は購入済み

なので・・・
こうやって一服出来るのは結果オーライだったかな?
ちなみにこのはの負担を減らすのに食器洗浄乾燥機も買ってある

このはは家事全部を一人でしたがる

俺に世話になってるからと言って・・・

俺はこのはが、ただ、隣で笑っていてくれたらそれでいいのに・・・
もどかしい

夫になった今も、夫婦になった今もこのははどこか・・・
そうだな
上手く「俺の理想とする」夫婦間の距離ではない様に思う
このはが俺の隣に居てさえくれればいいと頭ではわかっているのに・・・

ご飯をつくるおかずは相変わらず質素だし?
(それが嫌では決してないけど?)

服だってあるものでいいと言うし?
(このはは何でも似合うけど?)

お小遣いだっていらないって言うし?
(友達との付き合いがあるだろうから俺がそっとこのはの財布にお金・・・入れようとしても・・・ちょっとしか減ってない。減った時は嬉しかった。マクドのジュースに使ってすいません。な、感じも可愛かったけど?)

つまりだ
もっと、もっと、俺に「遠慮」しないで欲しいんだ
もっと、もっと、俺に甘えて欲しい

「啓介さぁん。あれ買って。」
とかさ?
そんな可愛いおねだりが聞きたい訳ですよ

・・・我儘かな?
このはが今までどんな生活をしてきたかは「元」刑事だったから知ってるよ?

けどさぁ?
俺の甲斐性がないと思われたくもない
俺のしょうもない・・・
ホント、情けない男心?
違うな
プライドだ
いい加減、結婚したんだからさ?

「夫」でいたい
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