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シミュレーション仮説
第2章 神を信じた男
香澄を襲うチャンスは意外とすぐにやって来た。
撮影後、香澄を含めた数人で食事に行った。その際に香澄のハンカチをそっと自分のポケットに忍ばせた。
宿泊先のホテルに着いた後、信二はそのハンカチを持って香澄の部屋を訪ねた。
もしかしたらマネージャーがいるかもしれないし、打ち合わせなどでスタッフがいるかもしれない。そうなったらいったん諦めるしかないが部屋のドアを開けたのは香澄本人だった。
「あ、信二さん」
開けられたドアの隙間からさっと室内を窺う。どうやら本当に香澄一人のようだ。部屋に入って寛いでいたのかベッドの上の毛布が香澄の尻の大きさの分乱れている。部屋に着いて着替えたのかキャラクターのプリントされた長袖のTシャツにふんわりとしたラインのミニスカート姿。
やはり俺には『神』がついているな。こんなにたやすく希望通りの展開になるなんて。
「どうしたんですか?」
「実はさっきの食事の時に間違って香澄ちゃんのハンカチを持って帰っちゃって。早めに返したほうがいいかと思って」
「あ、全然気付かなかった。わざわざありがとうございます」
香澄はカメラに向かうのと同じ、そしてプライベートな時間ということもあってかより無邪気な笑顔を見せてくれた。
この顔を歪ませてみたい。
信二は即実行に移した。
撮影後、香澄を含めた数人で食事に行った。その際に香澄のハンカチをそっと自分のポケットに忍ばせた。
宿泊先のホテルに着いた後、信二はそのハンカチを持って香澄の部屋を訪ねた。
もしかしたらマネージャーがいるかもしれないし、打ち合わせなどでスタッフがいるかもしれない。そうなったらいったん諦めるしかないが部屋のドアを開けたのは香澄本人だった。
「あ、信二さん」
開けられたドアの隙間からさっと室内を窺う。どうやら本当に香澄一人のようだ。部屋に入って寛いでいたのかベッドの上の毛布が香澄の尻の大きさの分乱れている。部屋に着いて着替えたのかキャラクターのプリントされた長袖のTシャツにふんわりとしたラインのミニスカート姿。
やはり俺には『神』がついているな。こんなにたやすく希望通りの展開になるなんて。
「どうしたんですか?」
「実はさっきの食事の時に間違って香澄ちゃんのハンカチを持って帰っちゃって。早めに返したほうがいいかと思って」
「あ、全然気付かなかった。わざわざありがとうございます」
香澄はカメラに向かうのと同じ、そしてプライベートな時間ということもあってかより無邪気な笑顔を見せてくれた。
この顔を歪ませてみたい。
信二は即実行に移した。