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第2章 神を信じた男

「きゃ…っ、し、信二さん！？」

　香澄を抱きかかえるようにして強引い部屋の中に侵入した。

「待って、どうしちゃったの…！？」

　悲鳴を上げる香澄をベッドの上に押し倒す。そのベッドは信二の部屋のものよりも一回り大きく、部屋自体も広かった。

　これから風呂にでも入るところだったか、丁寧に畳まれた替えの下着。

　ベッドの押し倒され信二の両腕の間にある香澄の顔。改めて見てみれば顔を洗ったばかりなのか前髪の先が僅かに濡れている。