パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第3章 夫への愛を失くした女

　進化の歴史は奇跡のような確率の繰り返しだ。

　地球という惑星に命が生まれ進化し、そして人類が生まれた。

　その確率はとても低いのだという。

　分解した時計の部品を世界中の海にばら撒き、それらが潮の流れに乗り偶然一か所に集まり偶然元通りの時計の形に組み合わさる。
　そんな確率は限りなくゼロに近いが、生命の進化の奇跡の確率にはこの例えはよく用いられる。

　他にも、生命の誕生や進化の分岐点でサイコロを振り「１」が出たら進化、それ以外なら停滞または死滅、消滅という中で何万回も「１」が出続けるような、そんな確率だとも言う。

　そこに作為的なものを感じることが出来なくもない。

　奇跡を待つよりも誰かの手が進化を促した。

　そう考えてもおかしくないほど、それは奇跡の確率なのだ。