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終わりの向こう側
第2章 母の生き様
そして、賭けは見事に的中した。
引退の花道に妊婦ソープ嬢として
過ごせた事が嬉しかったと
言っている。
仕事も順調で愛する女性達に
囲まれて本当に幸せな人生を
私は送っている。
一時はどん底で沢木を恨んでいたが
元を返せば、こうなれたのは沢木の
お蔭げかも知れない。
「沢木、ありがとう。
お前こそ本当の親友だよ」
そう心の中で念じながら仏壇に
手を合わせる私である。
あの世で悔しがっている
沢木の顔を思い浮かべながら・・・。
完