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終わりの向こう側
第6章 卍(まんじ)
清水さんの仰ることは理解できました。

でも、現実問題として実際に肌を
交える行為に進むことは精神的に
かなりハードルが高いです。

そういうとお酒を勧められ
ウイスキーをストレートで飲まされました。

喉が焼け付くように痛かったですが間もなく
意識が朦朧としてきて、何が起っても
お酒を飲まされたせいだと思えてきたのです。

考えれば清水さんも可哀そうです。

唯一無二だった奥さんをあなたに取られて
ご自分は悶々とした日々を過ごしていた所に
あなたからの申し出。
あなたが申し出たということは
私が清水さんとそういうことになっても
良いということだ。そう思いました。
でも、そうなれば私の立場は更に
辛くなるのではないかとも考えました。
それに、一線を越えるのには
大きな恥ずかしさに耐えなければなりません。
そういうことが相まって酔った状態でも
OKすることはできませんでした。
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