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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第3章 クリスマスイブの幸せ-仕事と寂しさと喜びと
この話は紀永も知っている、不可抗力だったけど電話で愚痴っていたのを紀永に聞かれてしまった。
でも紀永は『些細な事』と言い切った、これから沢山色々な事がある筈だから、こんな事は些細な事だと‥
多少妬けると本音も吐露していたけれど。
紀永は何時も私が欲しい言葉をくれる、間違える事無く的確に‥
私はどれだけ紀永に救われただろう、紀永のお陰で今の私が居る、私1人だったら此処まで来れなかった。
「・・やだ、また考え事のクセ・・」
常々言われている深く考え過ぎ、そのままだと朝まで考えているらしい、私は無自覚だよ?
言われてから極力やらないように注意はしているけれど、こうして急な事になると、やっぱり少しだけ考え事に夢中になってしまう。
"後ろ向きと考え過ぎはしない"
これが今の私のモットー
これで一番悪いのを引き寄せてしまった、私の悪いクセ。
「・・はぁ、仕事しよう・・」
遠藤さんは戻って来ると言ったんだから、必ず戻って来る‥
だとしたら私は、少しでも仕事を進める事しか出来ない。
少しでも、紀永のサポートになれるように。