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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第3章 クリスマスイブの幸せ-仕事と寂しさと喜びと



無言だったけど、遠藤さんの腕の力が抜けていく‥
良かった、ちゃんと冷静になってくれたみたい。


それでも暫くの間は抱き締め合って、遠藤さんはフワッと私の身体を手放した。



「・・・・・」
「・・・・・」


私の方も何も言えない、急に離された身体は何処か寂しさを感じるなんて‥
一線を引いたのは私、それなのに遠藤さんを縛ったのは私、そんな私が理性で抑えた遠藤さんに対して何も言える訳無いよ。



「・・まだまだケーキはありますよ美紀様?」


遠藤さんも雰囲気を変えたかったのか、まだ残っているケーキの方に私を振った‥
だから私もそれに乗る、辛いのは遠藤さんの方だって理解しているもの。


流石ケーキは食べなかったけど、スパークリングジュースは遠藤さんも飲んでる‥
これだって凄く甘いのに。


私の方は勿体ないと、更にケーキを食べていたけど、1人でホール1つは無理だよ。



「うーん‥‥
流石にもう無理、沢山残っちゃったねどうしよう?」


ケーキは半分も減っていなく、これは私でも本当に勿体ないと思っちゃう。


そうしたら明日適当に処分してくれるって‥
だったら後でもう少し食べようかな?



「美紀様のお好きにどうぞ?
ああホール全てを食べて、お腹が痛いは無しですよ?」


「無理無理っ!
私そんなに入らない!!」


どうして此処でからかうかな遠藤さん??



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