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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第3章 クリスマスイブの幸せ-仕事と寂しさと喜びと
(遠藤さん‥‥何時もより遅い‥‥)
考えちゃいけないけど、気になるものは気になる‥
それに私は手出しは出来ないよ、だけど辛く耐えてる遠藤さんを考えると少し・・
置かれたクリスマスケーキとスパークリングジュースを見詰め‥‥思いを振り切り私は立ち上がる。
こんな時は仕事をしていた方が楽、少しは忘れていられるから‥
現実から目を背けてると言われるかも知れない、でも踏み込め無い領域だって存在する。
今の私では、絶対に踏み込め無い領域・・・
「美紀様・・・そこで仕事の続きをやりますか・・・」
戻って来た遠藤さんの、呆れ顔のひと言‥
それに私は‥‥
「お腹いっぱいだから、眠くならない内に仕事はしようかなって‥
せめて今やってる分の目処が立たないと帰れないよ、昼間だってあるしね」
そう言って、つい誤魔化した‥
気になる気持ちを紛らわす為なんて‥‥言えない、それは遠藤さんを困らせるだけ。
遠藤さんは私が終わるのを待つ気だったみたいだけど、私がやんわり断った。
紀永に連絡は入れてるから、マンション泊まりになるかも知れないから、待っていても無駄だって、私は‥‥遠藤さんを突き放したの。
「そうですか‥
では私は先に早乙女邸に戻りますが、あまり無理はしないで下さい美紀様」
「うん、分かってる‥
それとクリスマスケーキありがとう遠藤さん、凄く嬉しかった」
「いえ‥‥
ではお先に失礼します」