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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第3章 クリスマスイブの幸せ-仕事と寂しさと喜びと
その頃はともかくとして、今はそんな事は無い‥
それに‥‥
「今は遠藤さんと葉山さんって、仲が良いですよ?」
「・・嫌いでやった訳じゃ無い、遠藤を本気で使い物にしたかった‥
葉山の考えそうな事だ、その程度は俺だって分かる」
「そうですね‥‥」
前に葉山さんが私に話した事がある‥
自分より遠藤さんの方が、紀永の秘書に向いているって、自分では紀永のプライベートまで介入出来ないから、遠藤さんの方が良い‥‥そう零したの。
葉山さんの決断って凄い事、それだけ葉山さんは先を見る目があったって事だよね‥
凄いなぁ、私なんてまだまだだよ。
「・・・
そんなにケーキが嬉しかったか嬢ちゃん?」
「・・・・えっ?」
朔夜叔父様、急にどうして??
「嬢ちゃんが、此処まで遠藤の話をするのは珍しいと思ってな‥
何時もはこんなには話さない」
「そう‥‥ですね‥‥」
私ったら無意識の内に‥
多分に遠藤さんとあんな事があったから、遠藤さんがケーキを置いて行ったに過敏に反応してしまった。
紀永以外には絶対に秘密の約束、それをはぐらかす為に‥
遠藤さんの話を沢山して誤魔化したかったんだ。
「・・遠藤と‥‥何かあったのか嬢ちゃん?」
ドキッとする‥
私は今、朔夜叔父様でも分かるような顔をしていたの?
でも朔夜叔父様って感が良い、私と紀永の関係を見破ったくらい‥
だから私は普通を装う、これ以上バレない為に。