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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第3章 クリスマスイブの幸せ-仕事と寂しさと喜びと
「・・何か・・
・・一緒にケーキを食べました、それだけなんですよ朔夜叔父様?」
「本当か?
・・・いや止めた、また問い詰めてしまったら・・・」
あっ‥‥
私がやってしまった事で、朔夜叔父様は‥‥
「・・・朔夜叔父様・・・
あれは私も悪かったですし、気にしていません‥
逆に私は無意識でも、朔夜叔父様を傷付けて‥‥私の心の弱さなんですよね」
「嬢ちゃんは悪くない、あれは俺が招いてしまった事、あまり気に悩まないでくれ、俺の方も辛い」
「・・・はい・・・」
そう言われても、私のトラウマが朔夜叔父様を傷付けた‥
暫く傷があったって後から聞いた、その間朔夜叔父様は誤魔化すのに必死だった事も。
全ては心弱く、朔夜叔父様の行動に彼奴を重ねてしまったのが原因‥
今日は嫌でも思い出す日だね、終わった話なのに終われない私のトラウマ話。
「ケーキ‥‥今日はクリスマスイブだよな‥
・・・ちょっと待ってろ嬢ちゃん、良い事を思い付いた」
「??
朔夜叔父様???」
朔夜叔父様まで遠藤さんと同じように、会長室を飛び出して行っちゃった‥
あまり気を使わないで欲しい、私の方が辛くなるから。
それでなくても帰れない会長室‥
クリスマスイブだと分かっていたって、連絡しても紀永は待っているだろうって分かっていたって、私はなにも出来ない、それが少し辛く寂しいなんて言えない。