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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第3章 クリスマスイブの幸せ-仕事と寂しさと喜びと
「流石にプライベートになると手は出しにくい‥」
伊織の女性遊びは、立場もあるので長いお説教‥‥これで事を収めたが、今回は何かあった訳でも無く、本当に伊織のプライベート話。
私がそれに介入してしまうと、朔夜叔父から話が流れた事が丸分かり‥
普段から朔夜叔父に突っ掛かる伊織の事、知れば私の考え通り朔夜叔父に向かって行くだろう。
「やれやれ‥
私は静観しか無いのかね?」
仕事に支障をきたさない限り、私は伊織に口を出す事は出来ない‥
少々伊織を縛り過ぎているのも確かであり、あまり過ぎると伊織は弾ける、私が懸念しているのは此処、繊細な伊織だから。
知りたい情報は知ったので、モニター画面を切り替え、見るのは早乙女邸からのGPS情報。
「伊織も朔夜叔父も、仕事をしている美紀に会って来たよう‥
それにしても、本当に本社から動く気配が無いとは‥」
この年末の多忙で、仕事が押しているのは分かっている‥
私でさえ、今日の業務が終わったのは夕方近くで、美紀はその夕方から会長室での業務なのだ、遅くなるのは当たり前の話。
・・それでも・・
あまり無理はして欲しくは無い、丈夫が取り得と美紀は言うが、疲労の蓄積は必ずやって来る。
私も美紀のような頃に無茶ばかりして、たまの休日は1日中寝倒したもの‥
それが分かっているだけに、もう少し余裕を持って欲しい私の願い。