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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第3章 クリスマスイブの幸せ-仕事と寂しさと喜びと
「なかなか聞いてくれないからね」
私という存在が居る為に、美紀は自分を軽視しがち‥
私と美紀を比較しても、同じ年頃と考えても、美紀の方が背負うものは大きい。
私は本社から飛び出して、漸く子会社を1つを持った頃に当たるが‥
美紀は既に米国で実績と立場を確立し、私の代理を軽々こなす‥‥それも日中は1社員をやりながら。
米国の方は私は関与していなく、全て美紀の実力で勝ち取ったもの‥
米国政府でさえ裏で動く美紀の米国での立場、それでも美紀はまだ足りないと言う。
「最悪仕事納めの後、早乙女邸での執務室で残りを出来るというのに‥
どうしてこう頑ななのか‥‥血筋かね?」
私もそうだが‥‥
美紀も伊織も、こうと思ったら一直線‥
朔夜叔父と恵美里叔母は、少しスタンスは違うが一直線というのは同じ‥‥もうこの性格は家系としか言いようが無い。
「??
美紀が動いた‥‥がマンションでは無い?」
モニターで見る走行ルートは、本社近くのマンションでは無く、このルートは早乙女邸に向かうルート。
時間はもう22時、この時間からこちらに向かえば、着くのは23時近く‥
幾ら何でも遅過ぎる、遅くなったらマンションかホテルに泊まると約束しているのに、今日に限って何故?
「・・・
クリスマスイブ・・・だからかな・・・」