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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第3章 クリスマスイブの幸せ-仕事と寂しさと喜びと



片手には、ずっと握ったままのチェーン‥


片手には、プレゼントのTIFFANYの腕時計‥


それでも美紀は気付かずに、スヤスヤと気持ち良さそうに眠っている。



「ああ‥
すっかり日付が変わってしまった」


12月25日


サンタがプレゼントを置いて行く夜‥
だから、こんなプレゼントも良いのかも知れない。



「・・サンタクロースはこんな気分なのかね?」


悪い気分では無い‥
眠る美紀に密かにプレゼント、これはこれでサプライズ感があって楽しいもの。



「メリークリスマス美紀」


眠る美紀の頬にキス1つして、私は美紀の部屋から出て、扉をそっと閉めた。




「くすっ‥
これは朝が楽しみだね、美紀の事たから‥‥」


裸体の自分に驚くか、手に持つチェーンと腕時計に驚くか‥
大騒ぎのクリスマスの朝になりそうな予感。


それもまた楽しい‥


美紀が居る早乙女邸は、何時も笑いが絶えない‥
秘書達も従業員達も皆美紀に弱い、それは美紀が早乙女邸に来てから、美紀自身で培ったもの。



「朝は皆騒ぐのだろうね」


クリスマスだと張り切っているのは、早乙女邸内全員同じ‥
忙しい美紀に少しでもクリスマスを‥‥揃って同じ事を思っている。



「このまま‥‥毎年続けば‥‥」


そんな事を思いながら、朝を期待して私も自室へと戻った・・




朝、美紀の大声が早乙女邸中に響き渡ったのは言うまでもなく‥
だが誰一人、理由は聞けなかったそうだ。



merryXmas!




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