この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第3章 クリスマスイブの幸せ-仕事と寂しさと喜びと
片手には、ずっと握ったままのチェーン‥
片手には、プレゼントのTIFFANYの腕時計‥
それでも美紀は気付かずに、スヤスヤと気持ち良さそうに眠っている。
「ああ‥
すっかり日付が変わってしまった」
12月25日
サンタがプレゼントを置いて行く夜‥
だから、こんなプレゼントも良いのかも知れない。
「・・サンタクロースはこんな気分なのかね?」
悪い気分では無い‥
眠る美紀に密かにプレゼント、これはこれでサプライズ感があって楽しいもの。
「メリークリスマス美紀」
眠る美紀の頬にキス1つして、私は美紀の部屋から出て、扉をそっと閉めた。
「くすっ‥
これは朝が楽しみだね、美紀の事たから‥‥」
裸体の自分に驚くか、手に持つチェーンと腕時計に驚くか‥
大騒ぎのクリスマスの朝になりそうな予感。
それもまた楽しい‥
美紀が居る早乙女邸は、何時も笑いが絶えない‥
秘書達も従業員達も皆美紀に弱い、それは美紀が早乙女邸に来てから、美紀自身で培ったもの。
「朝は皆騒ぐのだろうね」
クリスマスだと張り切っているのは、早乙女邸内全員同じ‥
忙しい美紀に少しでもクリスマスを‥‥揃って同じ事を思っている。
「このまま‥‥毎年続けば‥‥」
そんな事を思いながら、朝を期待して私も自室へと戻った・・
朝、美紀の大声が早乙女邸中に響き渡ったのは言うまでもなく‥
だが誰一人、理由は聞けなかったそうだ。
merryXmas!
了