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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第2章 クリスマスイブの噂-セフレの噂とイタい現実
「・・・いや、それで契約して下されば、こちらは大歓迎です早乙女社長」
「・・・ああ・・・」
全く‥‥12月24日クリスマスイブだというのに、なんでこんなむさ苦しいのと遅い時間まで、商談をやっていなければならないんだ??
車で来ているから酒も飲めず、これは俺の秘書櫻井を定時で帰した為。
基本的に残業無しがクラスター社の方針、そしてクリスマスイブという事で、櫻井を早く帰してやった。
「・・では作成した契約書のご確認を・・・」
「ああ‥‥
基本はこれで構わん‥
だが、出来る限り納品は早めに、優遇する条件を忘れなければこれで良い」
「それは勿論‥‥
生産は出来るだけ優先ラインを確保出来るように致します」
「確実だったら、もう少しそちらの案に乗ったが、出来る限りでは現状はこれがイーブン、それは分かっている筈‥
完全確定が出来たら、もう一度契約を見直そう」
「はいっ!!」
クラスター社社長という事で、契約商談などこんなもの‥
大概は高見からの押し付けに近く、後は相手からどの程度好条件を引き出せるか、そんな程度しか無い。
(毎回毎回‥‥
俺より紀永の方が、契約交渉に向いているんだがな)
クラスター社内ばかりだった俺より、外で子会社をしていた紀永の方が実績も能力も上。
・・と思えども、紀永‥‥会長が簡単に商談に出て来る訳にもいかず、こうして俺が商談関係を受け持っている。