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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第2章 クリスマスイブの噂-セフレの噂とイタい現実
そこそこに好条件で契約は進んだが、これが終わっても本社に戻って営業に回さねばならず、今日の仕事はまだ終わらない。
「全く‥‥
クリスマスイブくらい早く帰らせろってんだ」
車を運転をしながら何時もの愚痴、流石に櫻井が居る時は言わないが、1人の時くらい愚痴っても構わんだろう。
元々俺は、そこまで仕事に打ち込むタイプでは無かった‥
ガキの頃に親父に反発し、族なんか作って暴れ回ったほど、早乙女には否定的。
・・だった、紀永が俺に本格的に相談を持ち掛けるまでは・・
散々悪さをした俺は、早乙女直系ながら1社員スタート、これは仕方が無い。
ハードエンジニアが俺の得意分野であり、当時のクラスター社はエンジニアの数が絶対的不足状態で、嫌々ながらでも仕事はしたさ。
割と真面目に仕事はしていたんで、それで認められ親父も態度を軟化、此処で初めて取締役員に名を連ねた。
「昔はクリスマスと言えばバカ騒ぎをしていたんだが、今じゃ集まる仲間も居ない」
理由的には取締役員から専務職にまで上がり、早乙女の名と共に、連んでいた仲間達は俺から離れて行った‥‥早乙女の名を恐れて。
(後悔はしていないが‥‥)
遅かれ早かれそうなっていた事、早乙女を嫌いながら早乙女から離れられない俺は、どの道選択肢など無かった話だ。