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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第2章 クリスマスイブの噂-セフレの噂とイタい現実
主催側は応接室から消え、外も静かになった頃、俺は漸く動き出す。
(・・・
まだ喫煙室なんてあるんだな、今は禁煙傾向だと言うのに‥)
まあ、悪さしていた頃は当然のように煙草を吸っていた、あれは一種のステータスとでもいうのか?吸うのが当たり前ってやつ。
族を止めてからも暫くは吸っていたが‥‥止めた‥
心臓疾患に煙草は悪い為、俺が進んで禁煙したともいう。
(あれから‥‥何十年か‥‥)
俺は若い頃に一度結婚している、相手は早乙女外戚の1つで、一目惚れで猛烈アタック‥
その甲斐があり結婚‥‥そこまでは良かった。
俺が彼女と結婚生活をしたのは10年足らず、彼女は先天性心臓疾患持ちで長生きはしない、そう言われていたが、あんなに簡単に逝ってしまうとは、俺でさえ思っていなかった。
心臓の負担になるからと子供は諦め、そうまでして大切だった彼女までも早くに亡くし‥
数年、彼女の事が忘れられた頃に、今度は再婚話。
俺は気乗りすらしない‥
幾ら早乙女直系とは言え、傷が癒えない内にそんな話など!
だから断り断り断り続けて現在に至る‥
もう再婚なんて言葉など無い、ただこうして1人で居て、可愛い甥っ子や姪っ子の面倒を見ている方が似合っている。
もう大切なものを亡くすのは嫌だ、同じ事の繰り返しは勘弁して欲しい。