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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第2章 クリスマスイブの噂-セフレの噂とイタい現実



先天性心臓は早乙女内にある悪い方の血、かなりな確率でこれを持って産まれる‥
紀永や嬢ちゃん、そして遠藤にはその兆候は無い、それは安心しているが。



(今日は本当に余計な事ばかり思い出す)


最近は忘れていたというのに次から次へと‥
俺にだって、思い出したくない事くらい存在するんだ。



「・・ああ、クリスマスイブだからか・・」


あの10年足らずの間の出来事の話‥
俺は彼女と1つの約束をした。



『なあ、クリスマスイブはどうしたい?』


始まりは俺の何気ないひと言・・



『クリスマスイブ?』


『何でも良い‥
ホテルでディナーでも旅行でも、出来る限り手配する』


『そんな大きなものは要らないわ‥
私はただ朔夜さんと2人で囁かにクリスマスイブを祝いたい』


『お前がそれで良いんだったら、それでいいが‥
俺も悪仲間との馬鹿騒ぎより、お前と2人のクリスマスイブが良い、家で囁かに祝おうか』


『ええ、それが良いの‥‥ね、朔夜さん?』


そんな約束を、俺は彼女が居なくなるまで守り続け‥
クリスマスイブは、家に大量のプレゼントや料理、それに俺の得意の作り物で彼女を喜ばせたもんだ。


今はもう懐かしい思い出‥
だからか、クリスマスイブに仕事をしていたいと思うのは、思い出に浸りたく無いが為。



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