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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第2章 クリスマスイブの噂-セフレの噂とイタい現実
「いや、今回は気付いただけの事、コンサートには間に合わなかった‥
で、言い訳は遠藤?」
「私ばかり、いちいち突っ掛かりますか‥
そうですね、何を話していたかは‥‥秘密です」
そう来るか!
「・・・ですね・・・」
彼女まで遠藤の味方か?
こうなれば問い詰めたいのが人情というもの。
「隠すと為にならん、そんな言葉くらいは知っているだろう?」
それに遠藤は少しだけムッとした顔、そして‥‥
「社長こそ噂話になるような仕方をして、後々大変だと思いますかね?」
おっと来た来た‥
遠藤は、俺がこう言えば必ず反撃に回る、俺としてはそれが面白い。
横で彼女が「・・意外に辛辣だわ・・」と呆れているが、俺は楽しくて仕方が無い‥
繕うのを忘れるくらいに。
「此処でそれを出すかお前!?
俺にあれを耐えろと?
どれだけ逃げ出すのが大変か、遠藤お前が一番分かっているだろうが!」
遠藤が出した切り札‥
それは姉が散々持って来る見合い話!
先ほどの今、思わず過剰反応をしてしまった。
ついでに抜け道はあると、ぬけぬけと言いやがる‥
はっきり言って、一番逃げるのが上手いのは紀永で、毎回何食わぬ顔で姉の下から戻って来る。