この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第2章 クリスマスイブの噂-セフレの噂とイタい現実
「・・・・・」
私は‥‥頷いてしまった、朔夜さんの誘惑に‥
伊織を忘れたいが為に。
早乙女会長の第1秘書‥
早乙女外戚、それも本筋に限りなく近い‥
会長のお嬢様の婚約者候補‥
やっぱり一番最後の、お嬢様の婚約者候補というのが、私に一番のダメージを与えた。
日本で有数の大企業、クラスターグループ会長のお嬢様、それも1人娘で婚約者はそのまま会長候補‥
それくらいは私にだって分かる。
望んでも手に入らない高嶺の花、それが伊織‥
多分に伊織が言っていた約束も、お嬢様と交わしたもの。
だから私は‥‥逃げた、目の前の優しく包んでくれる人に‥‥朔夜さんに‥‥
あの人だって早乙女社長、私がどうこう出来る人じゃ無い‥
だけど今はそれでも良いから縋りたい、伊織の面影がありながらも、伊織とは違う人でも。
コンサート用のドレスから、私服に着替える‥
元々少し露出がある服が好きだから、胸を強調したブラウス風のトップスに、足首より少し上の細いタイトスカート。
それにファータイプの上着を羽織って、鞄を持てば後は忘れ物は無い‥
この沢山のお花は、少し惜しいけれど。
「お待たせしました」
「私服も良い趣味をしている、大人っぽさを強調も良い」
少し目を細めて笑った姿は、どう見ても40代中間に行くか行かないかの感じ。
話し方から見て、気持ちが若いから見た目も若いの??
そんな朔夜さんに私は付いて行く、後戻りは‥‥出来ない・・・