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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第2章 クリスマスイブの噂-セフレの噂とイタい現実
「・・皆同じ病・・」
「先天性心臓疾患‥
早乙女は、これを持って産まれて来る確率が高い‥
産まれてすぐに分かる事もあれば、後々になって分かる事もある‥
嫁は後の方で、気付いた時には手の施しようが無く、俺は弱っていく嫁を見てるしか出来ない‥
結局結婚して7年目だったか8年目だったか、それで俺は嫁を亡くして、それからはずっと独身‥‥もう20年以上も前の話・・」
「辛い現実ですね‥
だから再婚はしない」
「ああ‥‥
此処まで来ると1人の方が気楽だ、こうして女性と関係を持つのも時々で良い‥
・・・なんでこんな話になったやら‥‥殆ど人に話した事など無かったというのにな」
普段は絶対に見せない心の凝り、やっぱりクリスマスイブという事で思い出したせいなのか、それともリュカには言いやすかったのか、俺自身も少々分からん。
そんなイタい昔話をしている内に、車はマンションに到着‥
地下の駐車場に車を入れ、リュカを連れて最上階‥‥俺が所有している1室に入った。
「・・凄い広い・・」
「持ち家よりは手狭なんだが‥
人も入れんマンションだから、大した物も置いていない」
4LDKだったか?
間取りはともかく、広いリビングが気に入って購入した‥
リビングの窓から見る景色、それが気に入った理由。