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悠一郎の独り言
第47章 2018年12月25日(火)20:49
今年は24日が祝日の月曜日、お昼から天神の街をブラブラとしてクリスマスを楽しみお店に向かいます。
お店に到着すると去年と同じ場所に通され、私たちの席の近くには、あの時交換した絵が飾られていいました。

「えっ???あれっ?私の絵??ええっ??悠一郎さんのも???」

驚くのは無理はないですよね。
沙羅が書いた絵と一緒に私が書いた絵も飾ってあったんですから。
これもお願いしたことのひとつ。
あの時のドキドキ感を思い出してほしてく飾っていただきました。

「あれからちょうど一年…あの時から私たちの仲が始まったんです…あの時のようにドキドキはしませんが…それ以上の幸せを感じています。そして、あの時以上に沙羅の事を好きな私がいるんですよ」

「…悠一郎さん…」

思った事を口にすると、沙羅の瞳に光る物が現れました。

「私も同じですよ…あの時は、ドキドキして…悠一郎さんが私の事をどう思っているのか気になってたんです。でも幸せな時間だったことは覚えています。そしてこの一年…今まで一番幸せな一年になりました。私を幸せにしてくれてありがとうございます」

沙羅からの言葉に、今度は私の瞳に光る物が浮かんだと思います。
同じ頃に同じことを思い、お互いを思い合っていた。
似た者同士というのでしょうか?
だから私も素の自分でいられるのかもしれません。
今では沙羅といても緊張はせずにリラックスした私がいるのですから。
それから運ばれてきた料理を楽しみ、去年以上に素敵な時間を過ごすことができたんです。
そして最後のデザートが運ばれてきた時の沙羅の表情は忘れることができません。
両手で口を押えて、私とデザートを何度も見比べる姿は可愛くて愛おしくて忘れることができない程でした。

「これ、どうしたんですか??」

「今日の為につくりました。流石にいつも描くキャンパスの様にはいきませんが…今日の記念にと」

目の前に出されたデザートは何の変哲もないジェラードといちごとチーズケーキの盛り合わせでした。
ですが皿全体に書かれた風景は私が書き込んだものなんです。
その風景も初めてあった、あの公園。
それをキャンパスではなくお皿に描いたんです。


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