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悠一郎の独り言
第47章 2018年12月25日(火)20:49

「悠一郎さん…凄いです…私、感動しちゃった」

ここまで喜んでもらえると頑張った甲斐があるというものです。
ですが、ここからが本番です。
一生に一度のプロポーズ。
しくじらないように大きく深呼吸をして、テーブルの上に置いてある沙羅の手を取りました。

「私は、この一年、とても幸せでした。私の人生がこんなにも華やぐなんて思いもしなかった。沙羅と出逢い、沙羅と結ばれ、そしてマスターや常連客のみんなに受け入れられ、本当に素敵な一年になりました。私の人生をそんな華やいだものにしてくれたのは沙羅です。沙羅と出逢わなければ、こんな幸せがあるとは知らずにいたと思います。ありがとうございます。本当にありがとう」

言葉にしている間、沙羅の瞳がじっと私を見ています。
揺れ動く瞳は涙が溢れているから。

「私もっ…悠一郎さんと出逢えて幸せでした。足の事で後ろ向きだった私を救ってくれたのも悠一郎さんだった。まさか私がマラソンを走るなんて思わなくて、そしてちゃんとゴールして自信が持てたんです。全て悠一郎さんのおかげです」

お互いがお互いの心を口にします。
それは相手を思う心ばかりで、益々幸せをもらっているような気になりました。
だから自然と言葉になります。

「私たちはお互いがお互いに必要だったんだと思います。出会うべくして出会ったと言うべきでしょうか…私はこれからも沙羅と一緒にいたい。人生を共にしたいと思っています」

最後の言葉に、沙羅の手がピクッと動きました。
私は一度大きく深呼吸をして沙羅の手を更に強く握りしめました。
そして沙羅の瞳を真っ直ぐに見て伝えました。

「沙羅…私と結婚してくれませんか?私と共に生きて行ってほしい」

一生に一度のプロポーズです。
沙羅の答えがどうなのか気が気じゃありません。
ですが、何かを口にする前に沙羅の瞳から涙がこぼれ落ちたんです。
それが何を意味するのか…正直分かりませんでした。
みなさんはお忘れかもしれませんが、女性経験はゼロと言って良い程だったんですよ。
ですから、こういう時の女性の涙の意味が分かりませんでした。


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