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第7章 同僚達と

「最近、土井さんが木戸君に積極的だよね」

「そうかな」

仕事帰り、馴染みのバーで軽く一杯と二人で立ち寄っていた。

小皿のナッツを分け合いながら飯島亜紀子はハイバールを、そして木戸は麦焼酎の水割りを飲み、腕自慢マスターの特性パスタを待っていた。

この店では音楽は流れていない。

変わりにテレビに映画が映し出されていて、端に座っている男の客がそれを肩肘を付いてビールをチビチビと飲みながら見ていた。

土井が自分に興味を持っているとは木戸も十分感じているし、一人の女性に好かれることに悪い気はしていない。