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わざとの嫉妬、それからの・・・
第7章 同僚達と
細い背中からさらにくびれた腰を経て大好物な尻が歩むたびに女優のそれのように揺れている。

しかし、土井咲子の尻には官能的な張りがなくて、スカートの生地がストンと下に落ちているだけで男はそれを見ても飯島亜紀子のように欲情を掻き立てられることはなかった。

ごく普通の一場面を見た後のように向き直り、ふと何気なく反対の方を見てみると、岡本と話し終わっていた飯島亜紀子と目が合い、その瞬間に木戸だけが分かる妖艶な笑みを女は一瞬みせてすぐに平素顔で仕事を続けた。

男も向き直る。

そして恐怖はなかったが、(違う、そんなんじゃないんだよな)と言い訳の気持ちを強くした。
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