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第7章 同僚達と

隣で木戸は三十路でこのノリはチョット痛いなと思い、身振りを大きくして話す土井と体が当たらないように注意を払い、そして飯島の視線を気にしていた。

それで知らず知らずのうちに体勢が土井の方とは反対に傾いていると、テーブルの下で足と目配せで飯島亜紀子に注意されて慌てて体を直すこととなった。

そして同時に男は向かいに座っている飯島と岡本のことも気になっていた。

やはりと言うか何というか、ここに来て座った時よりも岡本が飯島の方に寄っていて、二人の間が厚紙一枚分の隙間しかないように見えて、とてもイヤな気持ちになって不安を覚えた。

もしかして触られているんじゃないかとか、本当にもしかしてだけど触らせたままにしているんじゃないかと酒を飲み、笑い顔で話しをしてはいるがその内心では小さな嵐がずっと沸き起こっている。