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わざとの嫉妬、それからの・・・
第8章 二人で自慰をして
男も自分の水をゴクリと飲んでからコップを置くと、そのテーブルの上にあった飯島亜紀子の手に自らの手を重ねてそっと握ってみた。

それにたいして目だけでこちらを見た女が、小さな笑みを返してきた。「楽しかったぁ?」との相手からの問いに、「うぅんっ?まあまあだったかな」と曖昧に返事した。

「私は楽しかったて言うか、なんかよかったわよ」

「そっ。それは良かった」

そう男は普通に返したが、内心ではもしかして岡本のことが気に入ったのではないかと不安が芽生えた。

そして店を出てから二人で何処へ行ったのかが気になった。

しかし、それを先に聞いたのはやはり熟女の方だった。

「あれから何処へ行ったの?」

その口調は至って落ち着いたものだった。
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